2009年10月20日火曜日

阿波踊りとテニス

回外と回内(プロネーション)と左手と右手の関係についてです。

いわゆるプロネーションは手の平を上から下に向けるときの腕の回転。
なので耳に当てた携帯電話を相手に見せる動作もプロネーション。


サーブやフォアハンドにおいてプロネーションが大事とよく習います。
しかし、鞭の動作で振り下げる動作だけではピシッと力が伝わらず、
振り下ろす前に振り上げる動作が必要です。
これと同様に回内(プロネーション)だけでは力が伝わらないので
回外→回内(プロネーション)というように回外とセットにするのが良いはずです。


では、テニスのフォアハンドではどのように回外→回内としているか。
右腕回外:コンタクトポイントまでの動作(打点直前)
   (体の後ろ側からラケットを打点まで引っ張る動作中の腕の動きは回外ですよね)
 ↓
右腕回内:コンタクトポイント(打点)直前からフォロースルー時の動作
となっています。

そして、
右腕の回内動作を効率的に導く為に左腕を回外する。
右腕の回外動作を効率的に導く為には左腕を回内する。
のが良いです。これはまさしく阿波踊りと同じです。
両腕を肩幅方向に広げて実際にやってみると違いがわかりました。
左右の腕を広げて左腕回内-右腕回内 or 左腕回外-右腕回外
とした時と
左右の腕を広げて左腕回内-右腕回外 or 左腕回外-右腕回内
とした時では、肩甲骨あたりの腕の可動域が大きく異なるのです。

つまりテニスのフォアハンドにおいては
左腕の回内→回外動作が右腕の回外→回内動作を導いている
というわけです。

この観点で、下のダビデンコのフォアハンド動画とRoddick連続写真を見てみると、、、


どうですか???
一瞬左腕が下がるように見える時が左腕の回内動作(右腕の回外動作を導いている)
一瞬下がった左手のひらを一気に左腕回外動作で引き付けています。
ここで回外をしていないとフワ~っと左脇が開いたフォロースルーになるはず。
プロ選手は左腕を回外しながら体に引き付けることで右腕のプロネーションを生み出しているという仕掛けです。

さらに注意してみるとフォアハンドの以下の3ステップ中に
①ラケットドロップ  【左腕 回外】-【右腕 回内】
②Swing to contact 【左腕 回内】-【右腕 回外】
③フォロースルー   【左腕 回外】-【右腕 回内】
と3段階でやるのが正解なのだと思います。実際プロのスイングを注意してみると納得です。

鞭を下ろして上げて下ろす。
みたいに左腕を回外→回内→回外とやることで右腕が回内→回外→回内
となる。
フォロースルーで左脇が空く場合は、上記の左腕の最後の「回外」をやっていないわけで
これは、右腕の最後のプロネーションで力を引き出しきれていないことを意味するはず。

理屈ではなんとなくわかった気がするので後は練習しよう。
(※ダビデンコのフォアハンド左腕が極端な例で気付くことが出来ました。テニスの虫さんに感謝です。)





































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